M1826●江戸和本●詩林良材（貞享板） ★ゆうパック着払い

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詩林良材（貞享板）
【判型】半紙本6巻6冊。縦219粍。
【作者】村田匏庵（ホウアン、通信ミチノブ）作・序。平井誠之跋。
【年代等】貞享4年2月自序。貞享4年3月刊。［京都］植村藤右衛門板。
【備考】分類「漢詩」。漢詩作法書で、乾集3巻は、詩学部・品題部・押韻部・書法部・詩学部で全34条、坤集3巻は、天文部・地理部・四時部・花木部・鳥虫部で全30条から成る。文章は漢字片仮名交じりの和文で、平易な文体で広く愛読された。例えば和歌題の詩について解説する中に、「恋ノ題ト云事漢ニナシ。然ドモ閨怨ノ詩ノ類ヲ格ニシテ作ル時ハ、大段然ルベシ。恋ノ詩ニ漢ノ故事ヲ作ルモヨシ」として、さらに自作の詩6首を例示して1首ごとに細かく自解してみせるところなどに、最もよく親切な特色があらわれている。坤集3巻は、中国の『機活法』『古今類書纂要』などに主としてよった簡約版類書で、詩作の初心者がさしあたり必要とする語句を集めたもの。貝原益軒の『初学詩法』、榊原篁洲の『詩法授幼抄』とならんで、近世前半期の代表的な漢詩入門書であった（「日本古典文学大辞典」参照）。
★原装・題簽付（摩滅）・表紙疲れ・本文良好。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、文政板7冊本が、13,】。